日本からマニラにうさぎさんを連れて行く

虎太郎
虎太郎

僕がフィリピンのセブ島に行くまでの長い道のりを主が書いていくよ!

うさぎさんを海外に連れて行った経験談です。わんちゃんとねこちゃんと違う部分を説明していきます。2024年版です!

旅行に必要な書類の説明

うさぎさんの旅行に必要な書類です
①うさぎさんの健康診断書
②マイクロチップの証明証
③フィリピンのサイトへ登録してSPS Inport Clearanceの書類3枚
④日本の動物検疫所から発行される輸出検疫証明書

InterCommerceサイトへの登録に必要な写真

登録に必要になる写真です
①うさぎさんの写真
②うさぎさんの出生情報の写真
③マイクロチップの書類の写真
④うさぎさんの健康診断書の写真
※写真は5メガバイト以内のJPEGファイルへ。アップロードの為に必要です。
英訳をつけた後に携帯で写真を撮って保存しました。

航空会社の予約について

航空会社の予約
私はANAを利用しました。うさぎさんを連れていける成田からの直行便はANAのみでした。
セブ島のマクタン空港への直行便は無く、マニラのニイノアキノ空港へ向かいました。
ANAでは航空券を取った後、電話で直接ペットの予約をしました。
予約が終わったら、航空会社の要件に合ったクレートの準備もしましょう。
クレートは開かないことが条件ですので、鍵が付けられるタイプのものがいいです。上下が分離するタイプも出来れば避けましょう。
※うさぎさんがセブ島に行けるルートは、ANAのマニラ→セブ島か大韓航空とアシアナ航空のインチョン→セブ島しかありません。

動物検疫所の予約について

日本の動物検疫所への予約
飛行機の日程が決まったら動物検疫所を予約しましょう。
私は出発日に合わせて逆算して予約しました。
※動物検疫所は日の2日間の預かり期間があります。食事や掃除をお願いするため委託業者様にお願いすることになります。

行くまでの手順を説明

私が行った手順を説明します。
①うさぎさんを動物病院へ連れて行く
私は馴染みの動物病院で健康診断を受け、その結果を書面で提供してもらいました。
同時にマイクロチップの装着も行いました。
ワクチンが利用できなかったため、レボリューションプラスというノミやダニの予防薬を滴下してもらいました。
②写真と書類の準備
前述した写真と書類を準備します。
すべての書類を英語に翻訳し、コピーを取った後、手書きで英語の翻訳を施します。
③InterCommerceサイトへの登録
これはフィリピンの動物検疫サイトです。
まず、InterCommerceのウェブサイトにアクセスして登録を行います。

InterCommerceサイトへの登録手順の説明

左側のRegisterをクリック

3番目のペットの輸入をクリック

登録者の情報を登録してください。
日本の住所とフィリピンの住所が必要になります。

次にうさぎさんの情報を登録してください。
Document Requirementsをクリックすると下の画面になります。


この時に最初に作成した写真のアップロード作業を忘れずに行いましょう。
写真の登録は以下のようになります。(2024年7月現在)

1.どこのペットショップで買ったか?英語の文章画像を作りアップロード
2.マイクロチップ装着証明書の英語翻訳したものをアップロード
3.ワクチンの証明写真 私はレボリューションプラスを滴下したこと、日本にはうさぎさんのワクチンが無いむねの英語文章をアップロード
4.うさぎさんの正面写真をアップロード
5.何もアップロードしなかった記憶があります。

Approvedが表記されたら完了です。
一番下にSPS Inport Clearanceの書類3枚がありますのでプリントアウトしてください。
登録のたびに1日以上の時間を要するのでリジェクトされるごとに1日、2日と経っていきます。早めに登録しましょう。
認証されてから期間は60日位です。7月8日に登録で9月6日までとなっていました。 

以下、SPS Inport Clearanceの書類3枚です。

虎太郎
虎太郎

3枚目に条件が記載されていますのでチェックを忘れないでね!

以下翻訳です。

ウサギの輸入条件
1.ウサギは、出発前30日間、政府承認の隔離施設で他のウサギと接触せずに飼育されていること。輸出国は、過去12ヶ月間にウサギ出血性疾患(RHDV/RHDV2)、マイコマトーシス、ツラレミアが発生していないことが、世界動物保健機関(OIE)に報告されていること。
2.ウサギは輸出国で生まれ育ったものであること。
3.ワクチン接種されたウサギ(12ヶ月以上)は、以下の条件を満たすこと。
3.1 使用されるワクチンは、輸出国の規制当局によって承認されたものであること。
3.2 ワクチン接種の詳細は国際獣医証明書に記載され、ワクチンの種類、接種日、有効期限、バッチ番号が含まれていること。
3.3 ウサギは出荷日にRHDV/RHDV2、マイコマトーシス、ツラレミアの臨床症状がなく、輸出に適していること。
4.ワクチン未接種のウサギは、以下の条件を満たすこと。
4.1 出荷日にRHDV/RHDV2、マイコマトーシス、ツラレミアの臨床症状がなく、輸出に適していること。
4.2 出荷前30日以内に、輸出国の国立獣医サービス研究所でRHDV/RHDV2の血清学的検査を受け、陰性結果が出ていること。
5.ウサギは、出荷前12ヶ月間にRHDV/RHDV2、マイコマトーシス、ツラレミアが発生していない施設で飼育されていること。
6.ウサギは、出荷前30日以内に内部および外部寄生虫の治療を受けていること。
7.ウサギは少なくとも60日齢であり、妊娠していないこと。また、各ウサギには識別用のマイクロチップが埋め込まれていること。
8.ウサギは、出発前30日間、政府承認の隔離施設で他のウサギと接触せずに飼育されていること。

④航空会社の予約と動物検疫所への予約
方法は2パターンです。韓国経由で連れてセブ島に入るか、マニラを経由してフェリーでセブ島に入るかです。
韓国経由は韓国での乗り換えにかかる時間が長く、うさぎさんにかかる負担が大きいので私はマニラ経由を選びました。
日本の動物検疫所はインターネットで予約が可能です。
予約をするとメールが来ますので細かく打ち合わせをしていきます。

虎太郎
虎太郎

わんちゃん、ねこちゃんは行くルートがたくさんあってうらやましいね!

動物検疫所とInterCommerceとのやり取りでのトラブル

普通の人はここは読み飛ばして問題ありません。
ここで問題が発生しました。
成田の動物検疫所から、条件8を満たしていないとの連絡がありました。
そのため、輸出検疫証明書を発行することができません。
フィリピンの動物検疫所に連絡し、「家庭飼育での隔離で可能かどうかを確認してください。」と言われました。
この時点で出発日まで10日。
最初にInterCommerceにメールで問い合わせましたが、2日間返信がありませんでした。
そこで、再度メールを送信しました。
その日のうちに返信があり、「SPS Import Clearanceが出ているから大丈夫」とだけ書かれていました。
成田の動物検疫所にそのメールを提示したところ、「これでは不十分です。正式な許可を取得してください」と言われました。
翌日、再度メールを送りましたが、返信はありませんでした。
メールに記載されていた担当者に電話をしてみましたが、「問題はありません」との一点張りでした。メールで「8番の条件に問題はありません」と書いてほしいと頼みましたが、返信はありませんでした。
再び電話をすると、「何度も電話をかけてくるな!許可を取り消すぞ!」と言われてしまいました。
このやり取りを成田の動物検疫所に報告しましたが、「文書での確認ができる許可がなければ、輸出検疫証明書は発行できません」と言われました。
その後、InterCommerceに再度メールを送信しても音沙汰なし。電話もできない。
しっかり対応していきたい日本側の姿勢(当然)と、あやふやな対応のフィリピン側の姿勢との対応にすっかり板挟み。

どうしようもなくなって農林水産省に電話。
今までの経緯を説明しました。
対応してくれた方は、「フィリピンですからね、そうなりますよね」と理解を示していただけたようです。
「100%入れるか分からないけど輸出検疫証明書の発行はできるようにします。」と回答していただきました。
農林水産省側から成田の動物検疫所に電話していただき無事通過。
成田の動物検疫所からは兎の輸出についての誓約書のサインを求められました。
誓約書には省略すると「条件満たして無いから入れなくても責任は取れないよ」と書かれていました。
フィリピンの空港の動物検疫所の対応次第と言うことになりました。
InterCommerceからのメールを見せてごり押しするしかないと心に決めて出発準備を終えました。
みなさんには良いフィリピンの担当者様が当たることを心から願います。

成田空港からニイノアキノ空港へ

⑤成田空港から出発、そしてニイノアキノ空港へ
成田空港ではANAの預け入れで少し問題がありました。
うさぎさんのクレートに鍵がついてなく、上下が分離するタイプだったのです。
ANAの係の人にタイラップで開かないようにして頂き、上限の分離部分は養生テープで固定していただきました。
その際は大変ご迷惑をおかけいたしました。

出発する前の注意点
フィリピンの動物検疫所は手数料が掛かります。カード等は使えませんので現地の現金が必要になります。
手数料は150ペソ(2024年7月現在)でした。
私は成田空港で高い手数料でしたが、1000ペソ換金して行きました。
忘れないようにしましょう。
※空港内のため換金所はありません。

そして、ニイノアキノ空港へ到着。
空港の荷物受取所の端っこのほうに動物検疫所はありました。
カウンターに座ってる一人のおばさまでした。
SPS Import Clearanceと輸出検疫証明書を見せてと言われ見せます。
うさぎさんのマイクロチップナンバーを確認したら書類を書いてもらいお金を払って終了。
何も聞かれませんでした(笑)
無事にフィリピンへ入国完了!だけどまだマニラ!
ここからまだまだ先は長いんです!
ここからはまた別の記事にて書いていきますね。

虎太郎
虎太郎

無事にフィリピンに着いたよー でもおうちはまだまだ遠いなぁ

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